読み込み設定を選ぶ

CD から「iTunes」に曲を 読み込む と、曲は エンコードフォーマット と呼ばれるオーディオ・ファイル・フォーマットに変換されます。デフォルトでは AAC(Advanced Audio Coding)フォーマットが使用されますが、フォーマットやその他の読み込み設定は変更できます。選択したオプションによって、音質と曲ファイルのサイズが変わります(音質を高くすると、ファイルのサイズが大きくなります)。

カスタム設定を使って、読み込んだファイルの音質やサイズをより細かく制御することもできます。

「iTunes」は HE-AAC ファイル(MPEG-4 AAC ファイルとも呼ばれます)に対応しています。Mac OS X v10.6.8 以前をお使いの場合は、HE-AAC エンコードは、QuickTime 7.6.4 以降がインストールされている場合にのみ利用できます。

読み込みオプションを選ぶ

  1. 「iTunes」メニュー>「環境設定」と選択し、「一般」をクリックして、「読み込み設定」をクリックします。

  2. 「読み込み方法」ポップアップメニューからエンコードフォーマットを選びます。

    • 「AAC エンコーダ」: ほとんどの音楽に使用します。このフォーマットでエンコードされた曲は、「iTunes」、iPhone、iPad、および Dock コネクタ付きの iPod で聴くことができます。

    • 「AIFF エンコーダ」: オーディオ品質を損なわずに読み込む曲から高音質 CD を作成したい場合に使用します。

    • 「Apple ロスレス・エンコーダ」: オーディオ品質を損なわずにオーディオファイル品質サウンドシステムで読み込んだ曲を聴きたい場合に使用します。(このフォーマットで読み込んだ曲は、より多くのディスク領域を使用します。)

    • 「MP3 エンコーダ」: 「iTunes」以外のアプリケーション、または iPod、iPhone、または iPad 以外の MP3 プレーヤーで音楽を聴く場合に使用します。

    • 「WAV エンコーダ」: MP3 ソフトウェアがインストールされていないコンピュータで曲を再生する場合に使用します。

  3. 「設定」ポップアップメニューからビットレートを選びます(「Apple ロスレス・エンコーダ」では使用できません)。通常は、デフォルトの選択が最適なビットレートになります。「MP3 エンコーダ」を選択した場合は、次のいずれかを選択できます:

    • 「標準音質」: 記憶容量に制限のあるポータブル MP3 プレーヤーにより多くの曲を収めたい場合に選びます。

    • 「良音質」: 騒がしい環境で音楽を再生する場合に選びます。この設定を選ぶと、1 分間の再生がほぼ 1 MB に相当するファイルが作成されます。

    • 「高音質」: オーディオ CD を作成したり高音質のステレオスピーカーで音楽を聴いたりする予定があるときに選びます。

    • 「カスタム」: ファイルのサイズと音質をより細かく制御したい場合に選びます。

カスタム読み込み設定を使用する

参考: 「Apple ロスレス・エンコーダ」を使用する場合は、カスタム読み込み設定を選択できません。

  1. 「iTunes」メニュー>「環境設定」と選択し、「一般」をクリックして、「読み込み設定」をクリックします。

  2. 「読み込み方法」ポップアップメニューからエンコードフォーマットを選びます。

  3. 「設定」ポップアップメニューから「カスタム」を選びます。

  4. エンコードフォーマットに使用できる設定を選択します:

    • 「ステレオビットレート」(AAC および MP3 のみ): 「モノラル」または「ステレオ」のビットレート(単位は kbps)が高くなるほど音質は向上しますが、ファイルサイズが大きくなります。ステレオ MP3 ファイルの最も標準的なビットレートは 128 kbps 〜 192 kbps です。音声を含むサウンドファイルでは、音楽とは反対にビットレートを低めに設定することをお勧めします。

    • 「可変ビットレート(VBR)のエンコードを使う」(AAC および MP3 のみ): このオプションを設定すると、音楽の保存に使われるビット数が音楽の複雑さに応じて変化します。ファイルサイズを最小に保つために役立ちます。

    • 「サンプルレート」: 音楽の波形を 1 秒間にデジタルデータとして取り込む回数です。サンプルレートが高くなるほど音質は向上しますが、ファイルサイズが大きくなります。オリジナルの音楽を保存するときに使用したサンプルレートよりも高いレートは選択しないでください。そうしないと、ディスク容量を不必要に使用することになります。たとえば、CD 音質は 44.100 kHz であるため、CD からのエンコードにこれ以上のレートを選択する必要はありません。一般に、オリジナル音楽と同じレートを使用する「自動」が最適な選択といえます。

    • 「サンプルサイズ」(AIFF および WAV のみ): 音楽をエンコードしたときに取り込んだ各サンプルの保存に必要なビット数です。サンプルサイズが大きくなるほど音質は向上しますが、ファイルサイズが大きくなります。

    • 「チャンネル」: ステレオスピーカーがない場合やオーディオファイルがモノラルの場合は、「モノラル」を選びます(モノラルファイルはステレオファイルのほぼ半分のサイズになります)。ヘッドフォンやステレオシステムで聴く場合は、「ステレオ」または「自動」を選びます。「自動」を選択すると、モノラルトラックはモノラルファイルに変換され、ステレオトラックはステレオファイルに変換されます。

    • 「ステレオモード」(MP3 のみ): 「通常」モードの場合、MP3 ファイルには右のステレオチャンネルに対応する 1 つのトラックと、左のステレオチャンネルに対応する 1 つのトラックが含まれます。多くの場合、2 つのチャンネルには関連する情報が含まれます。「ジョイントステレオ」モードでは、一方のチャンネルには両方のチャンネルに共通な情報を割り当て、もう一方のチャンネルには独自の情報を割り当てることができます。ビットレートが 160 kbps 以下である場合、このオプションによって、変換したオーディオの音質が向上することがあります。

    • 「10 Hz 未満の周波数帯域をフィルタリング」(MP3 のみ): 聴こえない周波数をフィルタリングして聴覚上音質を低下させることなく効率的にファイルサイズを小さくするときに、選択します。

    • 「スマートエンコード調整」(MP3 のみ): エンコード設定と音楽ソースを分析するときに選択します。

    • 「High Efficiency エンコーディング(HE)を使用」(AAC のみ): 高密度で圧縮されたファイルのオーディオ品質を最適化します。オーディオをストリーム配信する場合に選択します。

    • 「音声用に最適化」(AAC のみ): 読み上げ音声のピッチに基づいてビットレートを変更します。音楽ではなく、オーディオブックを読み込む場合に選択します。